“箕”をつくる人


昨年2018年12月岩手県一戸町面岸(おもきし)へ訪れた。


兵庫県赤穂市出身の延原さんは、2014年に一戸町面岸に移住し、“箕”を作っている。

“箕”に魅せられてしまったのだという。



“箕”は穀物をふるって、殻(から)やごみをふり分けるための農具。

いまでは使われることが少なくなったが、かつては農家にとってはなくてはならない農具だった。


↑上の写真は延原さんの箕の先生である戸部さんが作られたもの。

古くから面岸地区は木の皮を用いて、箕が作られてきた。

明治末期から戦前までは80戸ある集落のほぼ全戸で箕を作っており、作った箕は10枚くらい背中に背負って

行商に出かけ、なじみの農家に泊まりながら箕の修繕もしつつ売り歩いたそうだ。


箕の材料は、作る地域に自生する植物を利用して作られるため、全国各地でそれぞれ使用する材料は違う。

ここ面岸では、サルナシとバッコヤナギの皮で編み、サクラ(カスミザクラが多い)の皮を補強に入れネマガリタ

ケの縁をつけることが多い。


サルナシとバッコヤナギの皮の色が、とても美しい。

 その土地の自然環境や風土が、人々の暮らしや文化、様々な民具を生み出した。

時代が進むにつれて、安価なプラスチック製品などにとって代わるようになると、経済的合理性を前に次第に

失われてゆく。

僕たちは、何を失って、何を得たのか。

伝統や文化を守り継承していくことの意味は何だろう。 どうしたら守っていけるだろう。


人生をかけて、箕を作る延原さんを少しでも応援できればいいと思う。

延原さんのインスタグラム↓

https://www.instagram.com/minaoshi/?hl=ja

箕の製作依頼はこちらから↓

minaosi@icloud.com


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