祖父の死


今晩、祖父が亡くなったと電話が来た。

18日から帰省する予定だった。

不思議と涙は出ないが、少し気が滅入っているのだろうか、疲れているのだろうか、体がだるい感じがする。

末期の癌だった。 治療することはせず、モルヒネを打ち続けていた。

祖父のことがあり、結婚式を前倒しで行ったのだった。


2017年8月26日 祖父母と近所のお婆ちゃんを呼んで、お食事会をしているところ。僕が祖父に会った最後の日となった。

香川県高松市の実家にて。

86歳の祖父は、1945年7月4日夜中の高松空襲を経験している。

家の中に焼夷弾が落ちてきて、パンツ一丁で外へ飛び出し、一晩中田んぼの中に隠れて難を逃れた。

民生委員の会長を務めるなど、背広を着て会議が好きだった。

パソコンでワードを使って文書の作成もしたり、MDラジカセを持っていたり、新しいものが好きだった。

ゴルフも好きで、よく打ちっぱなしに行っていた。うまかったらしい。

車の運転も制限速度を守り、原付では30キロ制限を守る真面目な祖父だった。

大学入試の時に一緒に大阪に行ってくれたのを覚えている。

数年前、僕が会社員を辞めたとき、しきりに “自分がやりたいことをやったらいいよ” となぜか何度も言っていたのを思い出した。

遠く離れていて何もできなかった。

先祖のことや戦争のことをもっと聞いてけばよかった。

今はただ、本当にお疲れさま、と声をかけたい。



0回の閲覧