神楽を支えている人
7月22日、今から1ヶ月前のことだが、黒森神楽の田中さんに案内していただき、山奥のあるところへ連れて行ってもらった。
誰も住んでいない山奥、途中の道は崖から小石がパラパラと落ちてきている。
木々がうっそうと生い茂っていた。
そこへ見えてきた一件の古い木造家屋。人の良さそうなおじいさんが一人で住んでいた。
奉納する権現様を頼んで彫ってもらっているのだ。
気が向いた時に、彫っているので、完成はいつになるかわからない。
時間がゆっくりと進んでいた。
人はそれぞれ自分の時の流れを持っていて、その時間の流れ方は様々だ。
人とその人に流れる時間をじっくり感じて、撮影したいと思った。

©YUKI IDA
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